バハマ国
(Commonwealth of The Bahamas)

出典:外務省 各国・地域情勢(2011年2月現在)

一般事情

1.面積

13,878平方キロメートル(700余りの小島から成る。福島県とほぼ同じ。)

2.人口

34.2万人(2009年 ECLAC)

3.首都

ナッソー

4.民族

アフリカ系 85%、欧州系白人12%、アジア系及びヒスパニック系 3%

5.言語

英語(公用語)

6.宗教

キリスト教(プロテスタント、英国国教会、カトリック等)等

7.略史

年月 略史
1492年 コロンブスが「発見」
1782年 スペイン領となる
1783年 ヴェルサイユ条約により正式に英領となる
1964年 英国自治領となる
1973年 独立

政治体制・内政

1.政体

立憲君主制

2.元首

エリザベスニ世女王

3.議会

二院制(上院16名、下院41名)

4.政府

(1)首相名 フバート・イングラハム

(2)外相名 ブレント・シモネット

5.内政

 イギリス議会制度の下で安定した民主主義が継続している。主要政党は自由国民党(Free National Movement: FNM)と進歩自由党(Progress Liberal Party: PLP)の二政党であり、政権はこの二大政党間で交互に交替してきている。
 独立前の1967年以降、PLPのピンドリング党首が政権を担当していたが、1992年8月の総選挙でFNMが圧勝し、25年振りに政権交代が行われ、FNM党首イングラハムが首相に就任した。1997年3月の選挙においてもFNMが40議席中34議席を獲得し、圧倒的に優勢となった。しかしながら、2002年5月の総選挙ではPLPが40議席中29議席を獲得して圧勝し、クリスティ政権が発足した。クリスティ政権は長引く経済の停滞による失業者の増加問題等を抱えていたこともあり、2007年5月の総選挙では、野党であったFNMが41議席中18議席を獲得しPLPに勝利し、1992〜2002年にかけて2期連続首相を務めたことのあるイングラハム党首が3回目の首相を務めることとなった。

外交・国防

1.外交基本方針

(1)英連邦の一員

(2)近隣国、経済的に関係の深い米国及び英国との友好、協調が基軸。

(3)政府は政策目標の1つとして外交関係の多角化を図っている。

(4)カリブ共同体(カリコム)加盟国。

(5)1997年に台湾と断交、中国と国交樹立。

2.軍事力

(1)予算 49百万米ドル(2008年 ミリタリーバランス2010年)

(2)兵役 志願制

(3)兵力 国防軍 860人(ミリタリーバランス2010年)

経済(単位 米ドル)

1.主要産業

観光、オフショア金融業

2.GNI

7,136百万米ドル(2007年 世銀)

3.一人当たりGNI

21,390米ドル(2007年 世銀)

4.GDP成長率

−4.3%(2009年 ECLAC)

5.インフレ率(IMF)

122.5(2007年)、128.0(2008年) (IMF指数 / 2000年 = 100)

6.失業率

14.2%(2009年 ECLAC)

7.総貿易額

(1)輸出 666百万米ドル(2009年 ECLAC) (財、F.O.B.)

(2)輸入 2,540百万米ドル(2009年 ECLAC) (財、F.O.B.)

8.主要貿易品目

(1)輸出 鉱物・塩、動物、ラム酒、化学製品、果物

(2)輸入 機械・輸送機器、化学製品、燃料、食品、動物

9.主要貿易相手国(2008年 WTO)

(1)輸出 米国、EU、カナダ、ナイジェリア

(2)輸入 米国、ベネズエラ、蘭領アンティル諸島、EU、トリニダード・トバゴ

10.通貨

バハマ・ドル(B.$)

11.為替レート

1米ドル=1BSD(固定)

12.経済概況

 バハマはカリブ諸国の中ではもっとも豊かで安定した経済で、「一人当たりの所得」においては、西半球において米、加に次いで3番目。経済の原動力は観光とオフショア金融サービスであり、特に観光及び観光関連建設はバハマのGDPの60%にも及ぶ。観光客の85%と観光投資は米国から来ており、バハマ経済は米国経済の影響を受け易い。2009年の経済危機の後、GDPの縮小、財政赤字が拡大した。金融サービスはGDPの約36%を占めている。製造業及び農業等はGDPの約10%。

経済協力

1.日本の援助実績

 1996年の技術協力(研修員受入)を最後に実施されていない。

二国間関係

1.政治関係

 1973年7月10日の独立後、日本は同27日これを承認。
 1975年3月11日外交関係開設。我が方は在ジャマイカ大使館が同国を兼轄。1997年4月シドニー・ポワチエ初代駐日大使(本国常駐)の信任状捧呈が行われた。首都ナッソーには、我が方の名誉総領事が置かれている。2004年8月、東京にバハマ名誉領事館が設置された。(現在は不在)

2.経済関係

対日貿易(2009年 JETRO貿易統計)

(1)貿易額
対日輸出 58.9億円
対日輸入 1,237億円
(2)主要品目
対日輸出 航空機用品、天然真珠、ラム酒
対日輸入 タンカー、その他船舶、自動車

3.文化関係

 2005年11月 津軽三味線公演、ミュージック・フォー・カリブ公演(国際交流基金事業)

4.在留邦人数

33人(2009年10月現在)

5.在日当該国人数

97人(2009年12月現在)

6.要人往来

(1)往

年月 要人名
1988年 大野功統衆議院議員
2005年2月 小野寺五典外務政務官
2006年7月 衆議院中米・カリブ各国政経事情調査団(東順治議員一行)

(2)来

年月 要人名
1974年 ピンドリング首相
1982年 ノッテージ青年・スポーツ相
1983年 ピンドリング首相
1986年 メイナード副首相
1988年 ピンドリング首相、メイナード副首相
1990年 メイナード副首相(即位の礼)
1991年 クリスティ農業・貿易・工業相
1992年 スミス外務政務次官
1995年 ボストウィック外相(立ち寄り)
1995年 イングラム首相、アレン蔵相
2003年8月 ミッチェル外務・公共サービス相
2005年4月 スミス金融担当国務相(IDB沖縄総会)

7.二国間条約・取極

1981年 査証相互免除取極
2011年 租税に関する情報交換協定(署名)