ボツワナ共和国
(Republic of Botswana)
出典:外務省 各国・地域情勢(2011年6月現在)
一般事情
1.面積
58.2万平方キロメートル(日本の約1.5倍)
2.人口
195万人(2009年:世銀)人口増加率1.5%(2009年:世銀)
3.首都
ハボロネ(Gaborone)
4.民族
ツワナ族(79%)、カランガ族(11%)、バサルク族(3%)等
5.言語
英語、ツワナ語(国語)
6.宗教
キリスト教、伝統宗教
7.国祭日
9月30日(独立記念日)
8.略史
年月 | 略史 |
---|---|
1885年 | イギリス保護領となる |
1891年 | 駐南ア英高等弁務官の管轄となる |
1966年 | 独立(初代大統領カーマ大統領) |
1980年 | マシーレ大統領就任 |
1998年 | マシーレ大統領引退(3月31日) モハエ大統領就任(4月1日) |
1999年 | モハエ大統領再任(10月20日) |
2004年 | モハエ大統領再任(11月2日) |
2008年 | モハエ大統領引退(3月31日) カーマ大統領就任(4月1日) |
2009年 | カーマ大統領再任(10月20日) |
政治体制・内政
1.政体
共和制
2.元首
セレツェ・カーマ・イアン・カーマ大統領(Seretse Khama Ian Khama)
2009年10月20日再任
3.議会
一院制国民議会
4.政府
副大統領 モンパティ・セボホディ・メラフェ
外務国際協力大臣 パンドゥ・スケレマニ
5.内政
(1)1966年の独立以来、複数政党制の下、ボツワナ民主党(BDP)が政権を維持してきている。
(2)2008年3月31日、モハエ大統領が引退し、同4月1日、憲法の規定によりカーマ副大統領が第4代大統領に就任した。
(3)2009年10月16日、国民議会選挙が実施され、改選57議席中、与党BDPが45議席を獲得し、国民議会においてカーマ大統領が再選された。
(4)2010年5月、与党BDP内の大統領の党運営方針に反発する一部勢力が、BDPを離党して新党を結成したが、その後も与党BDPが議席全体の約75%を占めている。
外交・国防
1.外交基本方針
穏健な親欧米外交。南アのアパルトヘイト政策に対する批判的立場から、反南ア政治姿勢をとっていたが、南アの民主化に伴い、緊張関係は解消された。南部アフリカ諸国の経済的統合を目的とする南部アフリカ開発共同体(SADC)事務局の所在地として域内協力に一定の役割を果たす。また、1995年より2年間国連安全保障理事会の非常任理事国を務めた。
(1)2010年国防予算 681百万ドル
(2)兵役 志願制
(3)兵力 総兵力10,500人(陸軍8,500人、空軍500人、パラミリタリー1,500人)
経済
1.主要産業
(農業)こうりゃん、メイズ
(畜産)牛、羊
(鉱業)ダイヤモンド、銅、ニッケル、石炭
(工業)繊維製品、食品加工
2.GNI
12,210百万米ドル(2009年:世銀)
3.一人当たりGNI
6,260米ドル(2009年:世銀)
4.経済成長率
-3.7%(2009年:世銀)
5.物価上昇率
-5.7%(2009年:世銀)
6.失業率
17.6%(2006年:世銀)
7.総貿易額
(1)輸出 47.54億ドル(2008年:EIU)
(2)輸入 44.26億ドル(2008年:EIU)
8.主要貿易品目(2009年:ボツワナ中央統計局)
(1)輸出(%) ダイヤモンド 62.6、銅・ニッケル 14.9、繊維製品 5.8、牛肉 3.3
(2)輸入(%) 機械・電気製品 17.3、飲食料品 13.2、燃料 13.5)、車両 12.6
9.主要貿易相手国(2009年:ボツワナ中央統計局)
(1)輸出(%) EU 58.8、南部アフリカ関税同盟諸国 15.3、ノルウェー 9.8、ジンバブエ 4.5
(2)輸入(%) 南部アフリカ関税同盟諸国 76.7、EU 11.9、中国 3.3、米国 2.2
10.通貨
プラ(Pula)
11.為替レート
1米ドル=6.5プラ(2011年4月)
12.経済概況
独立当初のボツワナ経済は、牧畜を基幹産業とし、牛肉の輸出に全面的に依存していたが、1967年にダイヤモンドが発見されて以降、急速な経済発展を遂げた。ボツワナの経済は、産出高世界第1位を誇るダイヤモンド産業がGDPの約30%、輸出総額の56.3%(2009年)、政府歳入の約5割を占め、30年間の経済成長率が平均約9%と世界的にも有数の高い経済成長を遂げた。一方で、政府は、ダイヤモンド依存型経済からの脱却を目指し、産業の多角化を進めている他、雇用創出、格差是正、地域インフラ整備等に取り組んでいる。
経済協力
1.日本の援助実績(単位:億円)
(1)有償資金協力 132.46(2009年度までの累計、2009年度実績なし)
(2)無償資金協力 41.11(2009年度までの累計、2009年度11.30億円)
(3)技術協力実績 48.76(2009年度までの累計、2009年度1.73億円)
2.主要援助国(2007年、単位:百万米ドル)
(1)独(438.98)(2)米(231.89)、(3)スウェーデン(4.33)、(4)ノルウェー(3.01)、(5)フランス(2.42)
二国間関係
1.政治関係
1966年9月 独立と同時に承認(1997年6月1日より在南ア大が管轄)
1997年8月 駐日ボツワナ大使館(臨代)開設
1999年4月 駐日特命全権大使着任
2008年1月 駐ボツワナ日本国大使館開設
2008年6月 駐ボツワナ特命全権大使着任
2.経済関係
(1)日本の対ボツワナ貿易(財務省貿易統計)
- (イ)貿易額(2009年:財務省貿易統計)
- 輸出 11.0億円
輸入 17.6億円 - (ロ)主要品目(2009年)
- 輸出 乗用自動車(76.4%)、ロータリーエンジン(21.3%)、医療品(0.9%)
輸入 ダイヤモンド(82.7%)、アイボリー(16.8%)
(2)日本からの直接投資 なし
3.文化関係
文化協定 なし
4.在留邦人数
68人(2011年5月)
5.在日当該国人数
34人(2011年5月)
6.要人往来
(1)往(1966年以降)
年月 | 要人名 |
---|---|
1966年 | 宮崎章特派大使(独立式典) |
1994年1月 | 東祥三外務政務次官 |
1996年11月 | 政府派遣南部アフリカ経済ミッション |
2001年9月 | 鈴木宗男衆議院議員 |
2004年7月 | 日本・アフリカ連合(AU)友好議員連盟一行(松下忠洋衆議院議員、森岡正宏衆議院議員、福井照衆議院議員、小渕優子衆議院議員) |
2006年7月 | 矢野哲朗参議院議員、椎名一保参議院議員、日本・アフリカ連合(AU)友好議員連盟一行(大野功統衆議院議員、小渕優子衆議院議員、田中和徳衆議院議員、奥野信亮衆議院議員、山谷えり子衆議院議員) |
2007年8月 | 西村康稔衆議院議員 |
2007年11月 | 甘利経済産業大臣 |
2008年9月 | 南部アフリカ貿易・投資促進合同ミッション(団長:吉川経済産業副大臣、副団長:三原朝彦衆議院議員、山際大志郎衆議院議員)、矢野哲郎参議院議員 |
2009年3月 | TICAD閣僚級フォローアップ会合(福田前総理大臣(政府特使)、中曽根外務大臣、御法川外務大臣政務官) |
(2)来(1988年以降)
年月 | 要人名 |
---|---|
1988年 | チエペ外相 |
1988年 | ムシ副大統領 |
1989年2月 | チエペ外相(大喪の礼参列) |
1990年11月 | マシーレ大統領(即位の礼参列)チエペ外相(随行) |
1991年5月 | チエペ外相 |
1991年8月 | チエペ外相 |
1992年3月 | マシーレ大統領(公式実務訪問)チエペ外相(随行) |
1992年6月 | モロモ教育相 |
1993年10月 | マシーレ大統領、チエペ外相(アフリカ開発会議(TICAD I)出席) |
1994年5月 | メラフェ大統領府担当国務相 |
1996年3月 | メラフェ外相(外務省賓客) |
1996年9月 | ブラックベアード農相 |
1997年12月 | ケレホベ公共事業・運輸・通信相(気候変動条約) |
1998年10月 | モハエ大統領、マシーレ前大統領(第2回アフリカ開発会議(TICAD II)出席) |
2000年6月 | モロモ国会議長(故小渕前総理葬儀参列) |
2001年12月 | メラフェ外相(TICAD閣僚会合出席) |
2003年3月 | モハエ大統領(世界水フォーラム出席) |
2003年9月 | ハオラテ大蔵・開発計画大臣(第3回アフリカ開発会議(TICAD III)出席) |
2004年8月 | チエペ前外相(故鈴木元総理葬儀参列) |
2005年6月 | カーマ副大統領(外務省賓客) |
2005年9月 | モカイラ環境・野生動物・観光大臣(旅行博出席) |
2006年6月 | モハエ大統領、メラフェ外相、ティボネ鉱物・エネルギー・水資源大臣、モカイラ環境・野生動物・観光大臣(ボツワナ・ウィーク) |
2006年8月 | モロモ前国会議長(故橋本元総理葬儀参列) |
2007年8月 | ケディキルウェ鉱物・エネルギー・水資源大臣(故宮澤元総理葬儀参列) |
2008年5月 | メラフェ副大統領(第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)出席) |
2008年10月 | ンカテ教育大臣(オピニオンリーダー招へい) |
2010年5月 | モツミ大統領府行政大臣 |
2010年10月 | カーマ大統領(実務訪問賓客)、モカイラ環境・野生生物・観光大臣(生物多様性条約会議(COP10)出席)、スワルツ・インフラ科学技術大臣(第2回日本アフリカ科学技術大臣会合出席) |
2011年1月 | ナシャ国民議会議長(参議院招へい) |
7.二国間条約・取極
1992年3月 青年海外協力隊派遣取極
8.外交使節
(1)ボツワナ共和国駐箚日本国大使
松山良一特命全権大使(2008年6月より)
(2)本邦駐箚ボツワナ共和国大使
プラエントレ・トゥメディソ・ケノシ特命全権大使(2010年11月より)