モナコ公国
(Principality of Monaco)
出典:外務省 各国・地域情勢(2011年7月現在)
一般事情
1.面積
2.02平方キロメートル(バチカンに次いで世界第2の小国)
2.人口
35,881人(2009年、モナコ財務経済省)
3.首都
モナコ市
4.言語
フランス語(公用語)
5.宗教
カトリック(国教)
6.略史
年月 | 略史 |
---|---|
1297年 | グリマルディ家がモナコを占拠 |
1861年 | モナコ独立 |
1911年 | モナコ憲法制定 |
1918年 | フランス・モナコ保護友好条約締結 |
1940年 | イタリアによる占拠 |
1943年 | ドイツによる占拠 |
1962年 | 新憲法採択 |
1993年 | 国連加盟 |
2005年 | レーニエ3世公死去 アルベール2世公即位 フランス・モナコ友好協力条約締結 |
政治体制・内政
1.政体
立憲君主制
2.元首
アルベール2世(2005年即位)
王位継承は男子優先の長子相続。
3.議会
一院制(24議席、任期5年)(前回総選挙は2008年2月実施)
政党 | 議席数 |
---|---|
公国のための連合(UP) | 14議席 |
モナコの将来のための国民連合(UNAM) | 4議席 |
モナコのための連合と課題(REM) | 3議席 |
無所属 | 2議席 |
空席 | 1議席 |
(2008年7月現在)
4.政府
アルベール2世の下に、政府を代表する国務大臣が任命され、5名の政府顧問(大臣に相当)が国務大臣を補佐する。5名の政府顧問は、対外関係省、財務経済省、内務省、社会問題保健省、設備・環境・都市計画省をそれぞれ所掌する。
- 国務大臣:ミシェル・ロジェ(2010年3月〜)
- 対外関係・国際経済財政担当相:ジョゼ・バディア(2011年1月〜)
対外関係
1.外交
(1)モナコは1918年のフランスとの条約により仏と保護的な関係にあったが、2005年12月に発効した新条約により、フランスとの特別な協調関係は維持しつつも、外交面における制約が緩和された。
(2)1993年に国連に加盟、2004年に欧州評議会に加盟したほか、世界保健機関、UNESCO等の国際機関に加盟している。
(3)アルベール2世公は外交政策として環境問題への取り組みを重視しており、2008年2月には、モナコにおいて、UNEP(国連環境計画)管理理事会第10回特別会合及びグローバル閣僚級環境フォーラムをホストした他、2010年10月の名古屋における生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)にはアルベール2世公自身が参加した。
2.防衛
モナコは警察部隊のみを有し、軍事力を有しておらず仏によって領土の防衛を約束されている。ただし2005年のフランスとの新条約によって仏軍の派兵に際しモナコの要請・同意が必要となった(緊急事態を除く)。
経済
1.主要産業
観光業、金融業
2.GDP
(1)GDP
40億269万ユーロ(2009年、モナコ財務経済省)
(2)一人当たりのGDP
54,464ユーロ(2009年、モナコ財務経済省)
3.通貨
ユーロ(EUには加盟していないが、EC(欧州共同体)と通貨協定を締結しユーロを公式通貨として使用)
4.郵便切手
郵便切手は独自のものを発行
5.経済概況
- 先代の故レーニエ3世公の下では、主に観光業、工業(化学、精密機器等)を中心に発展。
- 現アルベール2世公は経済分野の一層の多様化に向けて、金融業の他、環境、バイオテクノロジーや医療研究等の高付加価値産業を重視。
二国間関係
1.外交関係
2006年12月に日本はモナコと外交関係を開設した。
2.要人の往来
(1)往
年月 | 要人名 |
---|---|
1999年3月 | 常陸宮同妃両殿下モナコ御訪問 |
2005年4月 | 常陸宮同妃両殿下モナコ御訪問(レーニエ3世公殿下葬儀) |
2007年7月 | 松島外務大臣政務官モナコ訪問 |
2009年6月 | 高円宮妃殿下モナコ御訪問 |
2010年7月 | 常陸宮同妃両殿下モナコ御訪問 |
(2)来
年月 | 要人名 |
---|---|
1990年9月 | アルベール皇太子殿下訪日(IOC総会) |
1996年2月 | アルベール皇太子殿下訪日 |
1998年2月 | アルベール皇太子殿下訪日(長野オリンピック) |
2007年4月 | アルベール2世公殿下訪日 |
3.在留邦人数
80人(2010年6月現在)
4.外交・領事使節
齋藤泰雄 駐モナコ日本国大使(駐フランス大使兼任(2009年6月着任))
エドモン・パストール 在モナコ日本国名誉総領事(1994年3月〜)
諸橋晋六 在日モナコ名誉総領事(1993年6月〜)