サモア独立国
(Independent State of Samoa)
出典:外務省 各国・地域情勢(2011年5月現在)
一般事情
1.面積
2,840平方キロメートル(鳥取県よりやや小さい)
2.人口
18万人(2009年、世銀)
3.首都
アピア
4.民族
サモア人(ポリネシア系)90%、その他(欧州系混血、メラネシア系、中国系、欧州系等)
5.言語
サモア語、英語(共に公用語)
6.宗教
100%キリスト教(カトリック、メソジスト、モルモン教等)
7.略史
年月 | 略史 |
---|---|
1722年 | オランダ人探険家Roggeveenが視認 |
1768年 | 仏人航海者Bougainvilleが上陸 |
1860年代〜 | アピアが捕鯨船補給港として繁栄、独、英、米、が勢力を競う |
1899年 | 独が西サモア(現在のサモア独立国)、米が東サモア(現在の米領サモア)を領有 |
1919年 | NZの国際連盟委任統治地域 |
1945年 | 国際連合信託統治地域 |
1962年1月1日 | 独立(但し独立記念日は6月1日) |
1997年 | 国名をそれまでの「西サモア」から「サモア独立国」に変更 |
政治体制・内政
1.政体
立憲君主制
2.元首
トゥイアトゥア・トゥプア・タマセセ・エフィ(His Highness Tuiatua Tupua Tamasese Efi)殿下
(任期2012年6月まで)
3.議会
一院制、議員数49名、任期5年
4.政府
(1)首相 トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ(Tuilaepa Sailele Malielegaoi)(1998年11月就任)
(2)外相 首相が兼任
5.内政
(1)1988年以来首相を務めていたトフィラウ首相は1998年11月に病気を理由に辞任を表明、後継首相にトゥイラエパ副首相兼蔵相を指名し、国会は同氏を直ちに首相として信任した。
(2)2001年3月の総選挙では、与党の人権擁護党(HRPP)が無所属議員5名を取り込んで過半数を上回る28議席を確保し、続く2006年3月の総選挙でも、HRPPが35議席を獲得し、引き続きトゥイラエパ首相率いる同党が政権を維持することになった。
(3)2007年5月前元首の逝去にともない、6月15日サモア議会はトゥイアトゥア・トゥプア・タマセセ・エフィ新元首を選任した。
外交・国防
1.外交
ニュージーランド及び豪州との緊密な関係維持、南太平洋地域諸国との協力関係重視、国連活動への貢献。
2.国防
軍隊はない。ニュージーランドとの友好条約に基づき、有事の際はニュージーランドが支援する。
経済
1.主要産業
農業、沿岸漁業
2.GNI
5.1億米ドル(2009年、世界銀行)
3.一人当りGNI
2,840米ドル(2009年、世界銀行)
4.実質経済成長率
−5.5%(2009年、世界銀行)
5.物価上昇率
6.3%(2009年、世界銀行)
6.総貿易額
(1)輸出 167.7百万米ドル
(2)輸入 370.4百万米ドル
(2008年、アジア開発銀行)
7.主要貿易品目
(1)輸出 魚介類、ノニ製品、ビール、ココナッツクリーム
(2)輸入 食料品・食肉、機械・輸送機器、製造品
8.主要貿易相手国
(1)輸出 米領サモア、米国、ニュージーランド、豪州
(2)輸入 ニュージーランド、豪州、米国
9.通貨
サモア・タラ(Samoan Tala)
1タラ=33.4円(2010年11月)
10.経済概況
2009年9月、サモア沖で大地震・津波が発生したため、観光収入が低下する一方で、災害復興の資金需要が高まり、厳しい経済情勢である。また、国内市場が小規模であり、消費財の多くを輸入に頼らざるを得ないという島嶼国に典型的な経済構造であるため、慢性的な貿易赤字を抱えている。海外からの送金、観光業収入によるサービス・移転収支の大幅な黒字により、経常赤字はさほど大きくない。
経済協力
1.日本の援助
2008年度 | 2008年度までの累計 | |
---|---|---|
(1)有償資金協力 | − | 45.98億円 |
(2)無償資金協力 | 13.67億円 | 243.1億円 |
(3)技術協力 | 3.99億円 | 111.63億円 |
2.主要援助国
(1)豪州(13) (2)ニュージーランド(7) (3)日本(7)
(単位:百万米ドル、2007-2008年平均、DAC)
二国間関係
1.政治関係
1980年6月 在京西サモア(1997年からサモアに国名変更)名誉総領事館開設。2007年1月より閉館。
1997年2月 在アピア名誉総領事を任命。
2007年5月 故マリエトア・タヌマフィリ2世の国葬参加のため、浜田特派大使(外務大臣政務官)を派遣。
2009年7月 在京サモア大使館開設
2.経済関係
(1)貿易額(2010年度、財務省貿易統計)
- サモアへの輸出 14億円
サモアからの輸入 0.3億円
(2)日本からの直接投資 15件 80億円(平成元年〜18年度累計、財務省対外直接投資統計)
(3)進出日本企業数 3社(2009年現在)
3.在留邦人数
55名(2009年10月現在)
4.在日サモア人数
61名(2009年、法務省在留外国人統計)
5.要人往来
(1)往(1985年以降)
年月 | 要人名 |
---|---|
1985年 | 平沼、月原両衆議院議員 |
1989年 | 降矢、中山、谷議員(APPU) |
1996年 | 小平農林水産政務次官(APO) |
1996年 | 長谷川元駐豪大使(友好ミッション) |
1998年 | 堀元フィジー大使(政策対話ミッション) |
2003年 | 秋篠宮同妃両殿下 |
2004年 | 阿部外務副大臣(PIF域外国対話) |
2007年 | 浜田特派大使(外務大臣政務官)(故マリエトア・タヌマフィリ2世前元首の国葬参加) |
2010年 | 西村外務大臣政務官 |
(2)来(1980年以降)
年月 | 要人名 |
---|---|
1980年 | トゥプオラ・エフィ首相(外務省賓客) |
1984年 | トゥイラエパ・サイレレ蔵相 |
1985年 | トゥイラエパ蔵相(万博賓客)、トフィラウ・エティ・アレサナ首相(外務省賓客) |
1986年 | ピタ経済開発相 |
1987年 | ヴァアイ・コロネ首相(外務省賓客) |
1988年 | トゥイラエパ蔵相 |
1989年 | タヌマフィリ二世、パトゥ教育相(大喪の礼) |
1990年 | トフィラウ首相、トゥイラエパ蔵相、タヌヴァサ経済相(花博賓客)、タヌマフィリ二世、タヌヴァサ経済相(即位の礼) |
1992年 | トフィラウ首相、ネッラー運輸相 |
1993年 | トフィラウ首相 |
1994年 | トフィラウ首相、ネッラー運輸相、トゥイラエパ副首相兼蔵相(国際防災会議) |
1997年 | トゥイラエパ副首相兼蔵相(ADB会議)、マタアファ教育大臣、トゥイラエパ副首相兼蔵相(日・SPF首脳会議)、タガロア国土計画環境大臣 |
2000年 | トゥイラエパ首相(第2回太平洋・島サミット)、タガロア国土計画環境大臣 |
2003年 | トゥイラエパ首相(第3回太平洋・島サミット) |
2005年 | トゥイラエパ首相(外務省賓客)、カイル観光大臣(博覧会賓客) |
2006年 | トゥイラエパ首相(第4回太平洋・島サミット) |
2007年12月 | アヴェアウ建設・運輸・公共事業大臣(第1回アジア・太平洋水サミット(於:大分)) |
2009年5月 | トゥイラエパ首相(第5回太平洋・島サミット) |
2010年1月 | アヴェアウ建設・運輸・公共事業大臣 |
2010年10月 | リウガ資源環境大臣(太平洋・島サミット中間閣僚会合) |
6.二国間条約・取極
1971年 青年海外協力隊派遣取極
7.外交使節
(1)サモア駐箚日本国大使
三田村秀人駐ニュージーランド特命全権大使が兼任
尚、トゥプア・フレードリッヒ・ウィルヘルム・ヴェッツェル氏が1997年から在アピア名誉総領事を務める。
(2)本邦駐箚サモア大使
レイアタウア・トゥイトロヴァア・キリフォティ・エテウアティ特命全権大使