スリナム共和国
(Republic of Suriname)
出典:外務省 各国・地域情勢(2011年7月現在)
一般事情
1.面積
163,820平方キロメートル(日本の約2分の1)
2.人口
52万人(2009年 ECLAC)
3.首都
パラマリボ
4.民族
ヒンドゥー系37%、クレオール系31%、ジャワ系15%、マルーン系10%、先住民系2%、中国系2%、白人1%
5.言語
オランダ語(公用語)、英語、スリナム語、カリブ系ヒンディー語、ジャワ語
6.宗教
キリスト教(プロテスタント、カトリック等)、ヒンドゥー教、イスラム教等
7.略史
年月 | 略史 |
---|---|
15世紀末 | スペインにより「発見」 |
1650年 | 英国植民地 |
1667年 | オランダ植民地 |
1815年 | パリ条約で最終的にオランダ領 |
1954年 | オランダ自治領 |
1975年11月 | 独立 |
政治体制・内政
1.政体
立憲共和制
2.元首
デシ・ボータッセ大統領
3.議会
一院制(51名)任期5年
4.政府
外相名 ウインストン・ラッキン
5.内政
(1)2005年5月に総選挙が行われ、与党連合(NF)が野党のA連合(AC)などとも連合を組み過半数を獲得した。大統領選出は2回投票が行われたにもかかわらず3分の2を得られず、地方議会を含めた「人民議会」が招集され、過半数を得て同年8月フェネティアーン大統領が3期連続再選された。
(2)2010年5月の総選挙では、野党最大勢力であるメガ・コンビネーション(MC)が最多得票を獲得した。同年7月に行われた大統領選の結果、MC党首であるボータッセ氏が選出された。(同大統領は1980年代に軍政時代の実権者。また、麻薬密輸の容疑でオランダ政府から懲役実刑判決を受けている。)
外交・国防
1.外交基本方針
(1)旧宗主国オランダとの関係が強い。
(2)カリコムを中心とする地域統合やブラジル、インド、中国等のアジア諸国、EU等との関係強化を図るなど多角化を積極的に進めている。
(3)ガイアナとの間で国境問題を抱えている。
2.軍事力
(1)予算 31百万米ドル(2008年)
(2)兵役 志願制
(3)兵力 1,840人(陸軍1,400人、海軍240人、空軍200人)
(ミリタリー・バランス2010)
経済(単位 米ドル)
1.主要産業
鉱業(ボーキサイト、金、石油)
農業(米、砂糖、バナナ)
2.GNI
2,450百万ドル(2008年 世銀)
3.一人当たりGNI
4,760ドル(2008年 世銀)
4.GDP成長率
2.2%(2009年 ECLAC)
5.インフレ率
14.6%(2008年)、−0.1%(2009年)(IMF)
6.失業率
12.1%(2006年 ECLAC)
7.総貿易額
(1)輸出 1,404百万ドル(2009年 ECLAC) (財、F.O.B.)
(2)輸入 1,295百万ドル(2009年 ECLAC) (財、F.O.B.)
8.主要貿易品目
(1)輸出 アルミナ、金、石油、木材、米、エビ、バナナ
(2)輸入 設備資材、燃料、食料品、綿、消費材
9.主要貿易相手国(2008年 WTO)
(1)輸出 EU、カナダ、スイス、ガイアナ、バルバドス
(2)輸入 米国、EU、トリニダード・トバゴ、中国、日本
10.通貨
スリナム・ドル(SRD)(2004年1月、千ギルダーを1SRDとし、新通貨に交換)
11.為替レート
1米ドル=2.78 SRD(2010年)
12.経済概況
(1)金、ボーキサイト、原油を中心とする鉱産物が輸出総額の約8割を占めているほか、エビ、米、バナナ等の農産品を輸出している。資本・消費財のほとんどを輸入に依存している。
(2)2009年、投資の減少、物価下落による輸出の低迷により経済は減速したが、2010年は再び成長の勢いを回復している。
(3)ボーキサイト鉱山や新規油田開発が、国営石油会社、欧米系企業及び日本企業の提携により進められており、今後の発展が望まれている。
経済協力(単位 億円)
1.日本の援助実績(累計)
(1)有償資金協力(2008年度まで、交換公文ベース) なし
(2)無償資金協力(2008年度まで、交換公文ベース) 49.57億円
(3)技術協力実績(2008年度まで、JICAベース) 6.94億円
2.主要援助国(2007年)
(1)オランダ (2)フランス (3)日本 (4)カナダ (5)ベルギー
二国間関係
1.政治関係
日本は1975年11月25日スリナム独立と同時に同国を承認。同年12月6日外交関係開設。
1976年11月より在ベネズエラ大使館がスリナムを兼轄。
2006年1月に在スリナム兼勤駐在官事務所を廃止、在トリニダード・トバゴ大使館がスリナムを兼轄。
2006年11月に在パラマリボ名誉総領事を任命。
2.経済関係
対日貿易(2009年 JETRO貿易統計)
- (1)貿易額
- 対日輸出 6.0億円
対日輸入 67.9億円 - (2)主要品目
- 対日輸出 冷凍エビ、冷凍水産品、木材、動物
対日輸入 自動車、船外機
3.文化関係
文化無償協力 1件(体育機材)
4.在留邦人数
9名(2009年10月現在)
5.在日当該国人数
15名(2009年12月現在)
6.要人往来
(1)往
年月 | 要人名 |
---|---|
1989年2月 | 山下徳夫衆議院議員 |
(2)来
年月 | 要人名 |
---|---|
1981年 | ネーデ国防相 |
1985年 | ユーデンハウト首相 |
1989年 | ムングラ財務相 |
1994年 | デファレス運輸・通信・観光相 |
2000年11月 | リーフェンス外相(日カリコム閣僚レベル会合) |
2001年 | チョン・チン・ユー貿易産業相 |
2003年 | パンディ農業・畜産・水産相、デーモン天然資源相 |
2008年2月 | ルースランド天然資源相(石油開発情報センター主催セミナー) |
7.二国間条約・取極
日・オランダ査証相互免除取極(1974年5月27日からスリナムにも適用)を承継。