セントビンセント及びグレナディーン諸島
(Saint Vincent and the Grenadines)
出典:外務省 各国・地域情勢(2011年6月現在)
一般事情
1.面積
389平方キロメートル(五島列島の福江島とほぼ同じ)
2.人口
10.9万人(2009年 ECLAC)
3.首都
キングスタウン
4.民族
アフリカ系、東インド系、混血、カリブ族
5.言語
英語(公用語)、フランス語系パトワ語
6.宗教
キリスト教(英国国教会、プロテスタント、カトリック等)等
7.略史
年月 | 略史 |
---|---|
1498年 | コロンブスにより「発見」 |
1783年 | 英国植民地 |
1958年 | 英領西インド諸島連邦に加盟(1962年迄) |
1969年 | 英国自治領 |
1979年 | 独立 |
政治体制・内政
1.政体
立憲君主制
2.元首
女王エリザベス2世
3.議会
一院制(選出議員(15名)と選任議員(6名))
4.政府
(1)首相名 ラルフ・ゴンザルベス
(2)外相名 ダグラス・スレーター
5.内政
(1)独立直後、1979年12月の総選挙で、セントビンセント労働党のケイトー政権が成立。
(2)1984年7月の総選挙で、野党新民主党(NDP)が9議席を獲得。ミッチェル政権が誕生。
(3)1989年5月の総選挙では、与党NDPが15議席全てを獲得(第2次ミッチェル政権)。
(4)1994年2月の総選挙では、与党NDPが15議席中12議席を獲得(第3次ミッチェル政権)。
(5)1998年6月の総選挙では、与党NDPが15議席中8議席を獲得(第4次ミッチェル政権)。
(6)2000年10月にミッチェル首相が引退し、ユースタス蔵相が首相に就任したが、2001年3月の総選挙でNDPは大敗し、統一労働党(ULP)のゴンザルベス党首が首相に任命された。
(7)2005年12月に総選挙が実施され、ゴンザルベス首相率いるULPが勝利(第2次ゴンザルベス政権)。
(8)2009年11月、憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、反対多数で否決された。2010年12月、総選挙が実施され、ゴンザルベス政権が3期目を担うことになった。
外交・国防
1.外交基本方針
(1)カリブ海諸国及び英国との関係を重視
(2)カリブ共同体(CARICOM)及び東カリブ諸国機構(OECS)加盟国
(3)台湾承認国
2.軍事力
(1)1996年3月、OECS6ヵ国及びバルバドスの7ヵ国の間で域内安全保障システム(RSS)設置。
(2)独自の軍隊は持たない。
経済(単位 米ドル)
1.主要産業
観光業、農業(バナナ産業)
2.GNI
560百万米ドル(2009年 世銀)
3.一人当たりGNI
5,130米ドル(2009年 世銀)
4.GDP成長率
−2.8%(2009年 ECLAC)
5.インフレ率
2.7%(2007年)、3.8%(2008年)、3.0%(2009年) (消費者物価比、世銀)
6.失業率
未詳
7.総貿易額
(1)輸出 54.8百万ドル(2009年 ECLAC) (財、F.O.B.)
(2)輸入 293.9百万ドル(2009年 ECLAC) (財、F.O.B.)
8.主要貿易品目
(1)輸出 農産品(バナナ、タロイモ)、くず粉、テニスラケット
(2)輸入 食料品、一般機械、化学製品、鉱物・燃料
9.主要貿易相手国 (2009年 WTO)
(1)輸出 トリニダード・トバゴ、セントルシア、グレナダ、バルバドス、EU
(2)輸入 米国、トリニダード・トバゴ、EU、バルバドス、中国
10.通貨
東カリブ・ドル(EC$)
11.為替レート
1米ドル=2.7EC$(固定相場制)
12.経済概況
同国の経済は、伝統農産品であるバナナの輸出と観光業が中心。自然災害や国際価格の変動等の外的要因により影響を受けつつも、政府は農産品の品質改良や多角化を推進するなど、概して安定的な成長を維持してきた。2001年の経済成長は、米国同時多発テロの影響で観光業が伸びず低調であったが、その後は、観光業及びバナナの輸出が順調で、2007年は約4.0%の経済成長を記録。2008年以降、世界的経済不況により観光業は低調となったが、農産品の輸出等によりプラス成長を続け、マクロ経済運営は総じて順調に推移。
経済協力
1.日本の援助実績(累計)
(1)有償資金協力(2008年度まで、交換公文ベース) なし
(2)無償資金協力(2008年度まで、交換公文ベース) 54.27億円
(3)技術協力実績(2008年度まで、JICAベース) 13.73億円
2.主要援助国(2007年)
(1)イタリア (2)カナダ (3)日本 (4)フランス (5)ギリシャ
二国間関係
1.政治関係
1979年10月27日のセントビンセント独立と同時に、日本は同国を承認。
1980年4月15日外交関係開設、1981年より我が方は在トリニダード・トバゴ大使館が兼轄。セントビンセントは駐日大使館未設置。1989年6月駐日名誉領事館設置。
2.経済関係
(1)対日貿易(2009年 JETRO貿易統計)
- (イ)貿易額
- 対日輸出 0.13億円
対日輸入 0.5億円 - (ロ)主要品目
- 対日輸出 冷凍水産品
対日輸入 自動車、タイヤ
(2)日本からの直接投資
- なし
3.文化関係
文化無償協力1件(楽器)
4.在留邦人数
14人(2009年10月)
5.在日当該国人数
7人(2009年12月)
6.要人往来
(1)往
年月 | 要人名 |
---|---|
1989年1月 | 山下徳夫衆議院議員 |
1992年8月 | 東力衆議院議員 |
1999年5月 | 亀谷博昭農水省政務次官 |
(2)来
年月 | 要人名 |
---|---|
1986年5月 | ミッチェル首相 |
1987年 | ミッチェル首相夫人 |
1988年11月 | デフレイタス貿易・工業・農業大臣 |
1989年2月 | クリックシャンク通信・公共事業大臣(大喪の礼) |
1990年11月 | ミッチェル首相(即位の礼) |
1994年5月 | ジョーンズ住宅・青年・地方行政・地域社会開発大臣 |
2000年11月 | クリックシャンク外務大臣(第1回日・カリコム外相会議) |
2004年3月 | ゴンザルベス首相 |
2005年1月 | フランシス運輸・公共事業・住宅大臣(国連防災世界会議[神戸市]) |
2010年9月 | ストレーカー外相(第2回日・カリコム外相会議) |
7.二国間条約・取極
2000年 青年海外協力隊派遣取極