キリバス共和国
Republic of Kiribati

出典:外務省 各国・地域情勢(2002年5月現在)

一般事情
1.面積 720km2(対馬とほぼ同じ)
2.人口 8.5万人(98年PC資料)
3.首都 タラワ(2.6万人)
4.人種 ミクロネシア系(98%)の他若干のポリネシア系及び欧州人が居住。
5.言語 キリバス語及び英語が公用語
6.宗教 ローマ・カトリックとプロテスタントが主な宗派
7.略史
1606年 スペイン人キロス、ブタリタリ島(ギルバート諸島)を発見
1892年 英国、ギルバート諸島、次いでエリス諸島を保護領と宣言
1916年 英国、ギルバート、エリス諸島を併合、植民地とする
1939年 英及び米国、カントン島及びエンダベリ島(フェニックス諸島)を共同統治
1941年 日本軍、バナバ、タラワ、マキンを占領
1979年7月12日 独立
政治体制・内政
1.政体 共和制
2.元首 テブロロ・シト大統領(Teburoro Tito
3.議会 一院制、42議席(内2名は法務長官及びランビ島評議会代表者)、任期4年
4.政府 (1)首相 なし
(2)外相 大統領が兼任
5.内政  独立以来大統領を務めてきたタバイの任期終了により、90年7月にテアンナキ新大統領が就任。94年の総選挙で与党が大敗し、テブロロ・シトが大統領に選出される(シト大統領は98年11月の大統領選挙で再選される)。漁業を主とした経済開発と地方分権化離島振興政策。英国からの財政援助に依存してきたが、経済自立の達成が最大の課題。
外交・国防
1.外交基本方針  豪、NZを含む太平洋諸国との友好関係維持・強化、経済自立達成、財政収入確保のため多様な国際関係を模索(85年、ソ連と漁業協定締結、86年失効)
2.軍事力 軍隊なし
経済
1.主要産業 漁業、コプラの生産
2.GNP 70百万豪ドル(99年キリバス政府資料)
3.一人当たりGNP 874豪ドル(99年キリバス政府資料)
4.経済成長率 7.2%(98年キリバス政府資料)
5.物価上昇率 0.61%(99年キリバス統計局)
6.総貿易額 (99年キリバス統計局)
(1)輸出 14.4百万豪ドル
(2)輸入 62百万豪ドル
7.貿易品目(96年) (1)輸出 コプラ(53%)、なまこ(21%)、観賞用魚(18%)
(2)輸入 食品(34%)、輸送機器・機械(18%)、工業製品(14%)
8.貿易相手国(98年) (1)輸出 バングラディシュ(49%)、日本(12%)、米国(10%)
(2)輸入 豪州(46%)、フィジー(18%)、日本(8%)
9.通貨 豪州ドル
10.為替レート 1豪ドル=02.09円(00.12月現在)
11.経済概況  1979年に燐鉱石が枯渇して以来、漁業開発の促進等により新しい経済構造を模索中。LLDC。
経済協力
1.我が国の援助実績             00年度、00年度までの累計(百万ドル)
(1)有償資金協力  なし     なし
(2)無償資金協力 0.88     113.17
(3)技術協力   1.733      37.73(技協は99年度迄)
2.主要援助国 (百万米ドル、98年)
(1)日本(8.5)、(2)豪州(5.0)、(3)NZ(2.0)、二国間ODA計16.2
二国間関係
1.政治関係 (1)1979年7月12日のキリバス独立式典に大野明衆議院議員を派遣即日同国を承認。
(2)1982年11月、バイテケ初代駐日大使(移動大使)、我が国に信任状を捧呈。
(3)1983年4月、在京キリバス名誉領事館開設。
2.経済関係 (1)対日貿易(99年、大蔵省通関統計)
(イ)貿易額
輸出 546百万円
輸入 348百万円
(ロ)主要品目(%)
輸出 魚介類(95)
輸入 自動車(40)、機械類(20)
(2)我が国からの直接投資 1件 35千円(93年度)
(3)政府間漁業協定(78年発効)
3.在留邦人数 31名(01年10月現在)
4.在日キリバス人数 4名(99年末)
5.要人往来
(1)往 (1979年以降)
79年 大野明衆議院議員(独立式典特派大使)
2000年 浅野勝人外務政務次官(PIF域外国対話)
(2)来 (1979年以降)
79年、85年、88年 タバイ大統領
81年 テイワキ天然資源大臣
82年、85年 キラタ天然資源大臣
85年 アロバティ貿易・産業・労働大臣
87年 タオマティ天然資源開発大臣
88年 アタイア保健・家族計画大臣
89年大喪の礼 テアンナキ副大統領
90年花博賓客 ボカイ人事院総裁
90年即位の礼 タバイ大統領
97年日・SPF首脳会議 シト大統領
98年ADB・CG会合 シインガ蔵相
00年大平洋・島サミット、01年外務省賓客 シト大統領
6.二国間条約・取極 日・ギルバート諸島漁業協定(78年)
7.外交使節 (1)駐キリバス日本国大使
   飯野建郎駐フィジー大使が兼任。(2002年6月着任予定)
(2)日本へのキリバス臨時代理大使
   デヴィッド・イーティング(キリバス外務次官、本国常駐)