第4日目(8月24日)
朝食が食べられない
夕食から戻って受付に明朝の朝食を早く食べられないか相談する。担当者は、午後11時半で交代するが、朝、その旨話せば、食べさせてくれるはず、とのことであった。
当日、5時半ごろ受付に、朝食を6時半ごろ食べたいと申し出ると、「だめだ、メイドがいない」の一点張りであった。そこで朝食を断念。駅に早く行って食べようということになる。
ガイドさんから、7時ころには出発した方がいいというので、チェックアウトしようとしたら、先ほどの受付の人が、「コーヒーならどうだ」というではないか。もともとコーヒーとパンの朝食なのだから、そういえばいいのにと思いながら断った。
ホテル代を払え?!
チェックアウトになって、ホテル代を払えというではないか。東京で全額払ったはずだと言うが、知らないの一点張り。そこで、バウチャー(の予約確認書)を見せると、なんと、旅行代理店からの予約のファックスを持っていたではないか。same
agencyというと、agency arrangementかというので、そうだと答えて、やっと納得してもらえた。
そこで帰ってもよかったのだが、初日にミネラルとコーラを注文したので、それは、どうなったかというと、はっとして一緒のバインダーの中にメモがあって、7000リラを精算にした。420円だ。飲み逃げしなくてよかった。
朝水上バスで駅まで
1番の水上バスに乗る。通常は、かなり大きな船であるが、客が少ないためか若干小さい船であった。地元の通勤客?が半分ぐらい乗っていた。川の向こう側からこちら側へ渡るだけでも水上バスを利用している。ベニスは、自動車が走っていないので、何はなくても水上交通しかないようだ。ただ、スピードが遅いので、せっかちな人にはつらい。
ベニスの駅まで45分で着いてしまった。通常だと、1時間以上は優にかかるようだ。
駅の有料トイレに入る
WCの標識に釣られて入ってみると、有料トイレだった。1000リラだ。新橋や横浜駅にもあるので、そんなものかなと思って払う。他に人はいない。(ちなみに、フィレンツェでは800リラ、ピサの斜塔では500リラだった。)
駅のカフェバーで朝食!
食べ物や飲み物を立ち食いするスペースがある。前日場所は確認していたので、そこへ入ってみたが、購入の仕方がわからない。しばらくぼーとしていたら、まず、キャッシャーでお金を払い、そのレシートをもって、品物等がある場所へいって、パンなどを貰うようだ。発音がわからないのでどうしようかと思っていたら、子供がナプキンに表示名を書き出した。それをもって払いを済ませた。何とかなるものだ。
フィレンチェまでは新幹線のような洒落た列車だ
事前に旅行代理店で予約してあったチケットを使う。ホームで検印をガチャンとする。楽しいのでゆっくりやっていたら、後ろに何人か並ばれていた。
車両までは遠いので、空港と同じような台車で運ぶ。中に入ってみると、綺麗な車両なのに驚く。冷房も効いているではないか。
車内は混んでいた。
隣の駅で、私の隣の席に、若いお嬢さんが座った、と思っていたら、すぐ降りて、代わりに髭顔のお兄さんに代わっていた。ほぼ、満席の状態であった。
フィレンチェで無事降りる
車内放送は、イタリア語だ。途中英語が入っているようであるが、早くてわからない。どうなるかなと思って、到着時間前にタイマーをセットする。列車の時間が正確なので助かる。
途中で、ボローニャの駅名に気がつく。次の大きな都市がフィレンツェだ。同駅は、行き止まりの地点にあるので、結果的には大丈夫だった。
少し待って、迎えのガイドさんに出会えた。列車の車両のところに待っているとの、説明だったのに。ガイドさんの説明によると、他の列車がかなり遅れたので、到着の場所がくるくる変わったとのことである。ガイドさんは親切である。
部屋替えは、無理。
旅行中は、すべてトリプルで予約済だ。しかし、ベニスのホテルの部屋は狭かった。そこで、フィレンツェでは、当初支払った一泊3万円(と勘違いしていた。実際は2万円。他の都市と勘違いしていた。)で、ツインとシングルに代えてもらえるようにホテルと交渉したが、空いている部屋はツインなので、ツインのシングルユース分を追加(約13000円)しないと変更はだめだとのことであった。ガイドさんも、そんなに支払っていたの、直接私に頼んでくれれば、と言われたがそもそも無理な話。(今考えれば、支払ってもよかったとも思っている。)
まずは、部屋を見てからということにした。部屋に入ってみると、ベニスの部屋の1.5倍以上の広さで、さらに、バスタブ付だ。子供たちも十分というので、そのまま、トリプルのままにした。
私のベットも、ベニスの時は、補助ベットを追加したものであったが、ここでは、通常のシングルのベットであった。応接のスペースにベットを持ち込んだのか、そもそもトリプルユースなのだろう。
歩け、歩け!
ガイドさんは、普段の生活であまりタクシーを使わない(タクシー代でピザが食べられるとのこと)ので、もっぱら、効率的な歩きが優先だ。フィレンツェでは、許可のない自動車の市街地での通行が規制されており、かつ、古くて入り組んでいるので、タクシーだと大回りのケースが多いようだ。歩きだと直行できる。
まず、ホテルから駅前をとおり、ウフィツィ美術館の一部が見える橋のところへ来た。ここまでで、15分ぐらいの歩きだ。子供はあきれている。
食事を先にしようと提案するも、目当てのレストランが12時半にならないと開かないのでその間、ブランドショップ街の散策だ。
こぢんまりしたレストラン。イタリア語だけのメニューなのでわからない。しかし、おいしい。
ガイドブックで記載されている高級・中級クラスのいくつかを予約しようとしたが、強制的な休業期間のためだめだった。地元の人たちがよく行くおいしい店で食事させてもらった。
大体4人の食事(スパゲッティ類などとデザート、水など)で1万円以下の勘定だ。もともと食事の細い家族なので、あまり食べられない!
ブランドショップの店員でも、時給500円?
ガイドさんの知り合いのブランドショップの店員(正社員)に、たまたま、給料を聞いたところ、時給500円あまりとのこと。ブランドショップの店員は、地元では、まともな職業の一つのようであるが、安い。
日本人が、高額なブランド物を購入しても、儲かるのはブランドのメーカーだけということになる。地元の人の月給の半分もするもの(それ以上のものも)、競って買っていく日本人は、少しおかしいようだ!
そういっても、フィレンツェの一角にはブランドショップが並んでおり、店員は、日本人には愛想が特に悪いようだ。お客なのだから、愛想が悪い店は拒否すればいいのだが、・・・・
ドーモノ上に上る?
聖母教会の中に入ってみると、別の入り口からはいってくる人たちがいる。ドームの天辺まで歩くのだという。何でも高いところが好きな私は、興味深そうに見ていると、歩いてみるか、との誘いがあったが、列を作っているので時間のあるときにチャレンジすることになった。が高いので疲れそう。 ドームの天辺からの景色はすばらしそうだ。
(25日の夕方、両替のついでにこの教会の前まできて、時間を確認。ローマへの出発が12時すぎなので、その前に上ろうとしたが、日曜なので入場は午後だけ。結局上らなかった。activeな教会なので、宗教活動が優先される。入場時間の注意が必要だ。フィレンツェの通常の施設は、日曜の午後と、月曜日が休館が一般的なようだ。そうすると、ローマでは、ほとんど見られないことになる?すこし、心配だ。)
ウフィツィ美術館を見学
フィレンツェ一番の渋滞名所。とにかく混んでいる。ガイドさんが予約しておいてくれたので、それほど並ばないが、それでも入るのに20分近くかかった。パンフレット売り場の女性は、綺麗な日本語で応対してくれた。とにかく、広い。ボッティチェリやミケランジェロのところで説明を受けたが、それ以外にもたくさんあって、子供はすぐ飽きた。私は、実物が見れたので満足。単純である。
このごろ、美術館や博物館にいくと、説明書きなどをすべて読んでいるので、その点では、子供とくるところではないのかもしれない。
早仕舞い!
子供が疲れているようなので、観光を1時間程度前に打ち切った。ホテルに帰ってのんびりすることにした。ホテルで近くのレストランを紹介してもらい、歩いていったところ、まだ、開業前だった。開業まで待つつもりでいたが、メニューが読めず、隣にカフェテリア(米国でのデリのようなところ)があったので、そこでパンなどを購入して、ホテルで食べることにした。食べ終わって、私は8時前に就寝した。
AOLにチャレンジ!
受付でインターネットをしてもいいかと、聞くと、自由にどうぞと。ただし、援助はできないとのこと。何回かチャレンジする。だめだ。話中との表示。
第5日目(8月25日)
ピサかシエナか
出発前に、フィレンツェの町は小さい。近くの町へ行けるよ、と言われた。シエナがいい、と言われたが、私はピサがいいと主張した。単純に見てみたいだけである。絵葉書で見ればいいとか、言われたが現地に行くことがいいのだ!
子供たちは、どちらでもいいというので、ピサに決めた。
朝食はリッチだ!
ベニスでは、カフェラッテかテ(紅茶)にクロワッサンにパンだけの朝食だったが、ここでは、スクランブルエッグや生ハムなども用意されている。バイキング形式だ。オレンジジュースもある。久しぶりにおいしい朝食の気分。
このホテルも三ツ星なのだが、こじんまりしたホテルで小家族の利用が多いようだ。部屋にビジネス用の机がないので、ビジネスには向かない。
地球防衛軍のブルーがいた!
駅で出発を待っているときに、変なヘルメットをかぶった日本人がいた。周りの旅行客は怪訝そうにみていた。好奇心旺盛な私は、話しかけてみた。地球防衛軍のブルーだった。家族で大笑いだ。ガイドさんも知っていた。
よいセンスの人に100万円を持たせて仕入にいくのだが、それのボディガードで付いてきているのだそうだ。これからローマに向かうところのようだ。同行ディレクターは見えなかった。目隠しも当然していない。私たちの後にも、日本人が続けて話しかけていた。
礼儀正しく応対してくれた地球防衛軍のブルーであった。
ピサ行きの列車は満席
のんびりしていると、ピサ行きの出発の時刻だ。列車は混んでいた。やっと席を見つけて座るが、大きなイタリア人がいるので、家族の会話が進まない。ジプシーが物乞いに車中を歩いていた。
約1時間でピサに到着。風景は、日本の田舎と変わらない。
ピサの斜塔は、人だかり
ピサの斜塔は、少し前までは工事中のため、カバーをかぶしてあったのが、やっと少し前にカバーを取ったようだ。カバーが付いていてはピサの斜塔かどうかわからない。
人が多い。これだけの人が全員斜塔に登ったら、痛むのは当たり前だ。(が、秋には予約制で入場を認めるようだ。料金は高そうだが、機会があれば登りたい!)
斜塔を背景に写真をとる人は、斜塔を支える形でとる人が多い。私も、当然、斜塔を支えるポーズの写真をとろうとしたら、子供に嫌がられたので、単に写してもらった。
今日は、暑い。並列する寺院に入る。その隣の洗礼堂に入る。螺旋の階段を上ってみるとすばらしいらしいが、誰も上ろうとしない。私はトイレが近くなっていたので辞退。
タクシーが見当たらない
タクシー乗り場がわからない。近くのホテルでタクシーを呼んでもらった。言葉が通じれはこんなことができる。駅までは歩くと20分とあるが、それで着くとは思えない。(後で地図を見ると、タクシーは相当回り道をしているようだ。)往復をタクシーで済ました私たちは、フィレンツェに戻って昼食をとることにした。
ホームは人だかりなので席を取れるか心配だったが、帰りの列車はガラガラだった。ホームで待っていた人たちは、逆の方向、海へ行ったようだ。羨ましい!
マクドナルドは、休日倍額ではない!
出発まで時間が若干あるので、マクドナルドに入る。イタリアでは、日本ほど人気が出ていないようだ。値段は、日本とほとんど同じ。物価の安いイタリアでは高い。平日半額セールなど、当然だがやっていない。飲み物は、日本とアメリカの中間の量だ。日本の飲み物は、同じ値段なのに量が少ないので高いことになる。
絶景、絶景!
昼食後、フィレンツェの町が見渡せるミケランジェロ広場へ行く。川の向こうの小高い丘にある公園である。歩くと少し距離があるので、さすがにタクシーだ。
写真でよく見るフィレンツェの風景だ。
スーパーでおおはしゃぎ!
公園にタクシーを待たせて、そのままガイドさんの住まいの近くのスーパーに案内していただく。
アメリカ型の大きなスーパーだ。かごに防犯用にチップがついていて、勘定をしないとブザーがなる。イタリや旅行で初めて子供たちが楽しんでいる。いろいろな小物があり、食器類などが日本に比べると3分の1から4分の1だ。30万リラ近く使ってしまった。2万円あまりだ!水性の色鉛筆が日本の3分の1程度の値段なので、子供が喜んでいた。私は、土産用のチョコレートをここで調達。食器も少し購入。冷静に考えると、かなり安いのではないか。
タクシーにもだいぶ慣れてきた
イタリアでは、料金表示額を払えばいいようなので、ガイドさんと乗っているときは、ガイドさんがしっかりおつりを貰っていた。
やっと、家族だけなので、今回は3000リラ!近くをチップにしてしまった。気持ちがいい。運転手も、明るくお礼を言っていた。200円あまり。
両替に注意!
両替所の表示では、16.9とある。1000リラ59円だ。サービス料12.5%とあり、結局1000リラ69円ぐらいになっていた。(場所によっては、low
service fee とか no service feeとかの表示がある店もあることに気がついた。後悔先に立たず!)
日本の新聞での21日の為替レートは、1000リラ50円程度だから、いかに変換の率が悪いのかが理解できる。ドルだと、銀行のレートの上下2円程度で両替できることからすると、国際舞台でマイナーの通貨同士(円とリラ)の変換が悪くなるのはしかたがないのか?
勉強になる?(後で、元同僚に聞くと、町の両替屋が一番安いようだ。欧州では、両替が自由なので、家族経営の両替やでは、自分たちの生活の利益だけでいいので、銀行ほど鞘を抜かないとのこと。空港では最低限両替し、街中で必要額を両替するのが賢いようだ、と帰国後理解した。)
夕食?
スーパーで購入したサンドイッチで夕食。生ハムとローストハム付だが、食欲がないのか、少し食べただけで満足。
考えてみると、日本にいるときは、休日になかなか3食をフルに食べることことはないのに、旅行にきて、3食をすべてまめに食べていたので、食べるのに少し疲れてきているようだ。
東京にいたときと同じように、おなかがすいたときにだけ食べる生活に変えないと体が変になりそうだ。東京では夏休みのため一日一食の子供はもう夕食は要らないといいだした。