タナで考える

 モロンダファからタナに戻り、午後は市内観光。翌日は、1日市内観光だが、体調がすぐれないので、午後からに。
 標高1300mの盆地なので、坂の連続。車が古く、舗装もイマイチ、時に石畳で体にこたえる。南部のフォートとフォーファンへ行く前日の深夜から、腹痛と嘔吐で、行くのを中止した。
 飛行時間の2時間あまり、トイレを我慢できず、フォートドーファンからペシネまでのオフロードの3時間のドライブに耐えられると思えないことに加え、それほどまでして、ペシネの自然公園へ行きたいと思わなかったのである。

国際人?

 朝、ホテルのレストランで挨拶をした外人?に空港でも会った。同じ飛行機のようだ。奇遇なので、名刺交換した。スイス大使館勤務の初老の紳士?。そして、飛行機の中で、混雑していたので、隣合って座ることになった。少し会話をしてしまった。何か国際人の感覚だ。しかし、窮屈なのと、飛行機の揺れでタナに着くころには、気持ちが悪くなっていた。
 待っていたのは、日本語ガイドのリチャードだ。彼は日本語ペラペラと言われていた。

昼食をケチる?

 ホテルには午後1時前に着いたが、三時まで休養。食堂で食うのも面倒なので、飛行機に乗るときにもらったサンドイッチを食べて済ました。これが、もたれるのだ。
 3時に迎えに来てもらい、見晴らしのいい丘へ連れて行ってもらった。
(この段階で、息苦しかった。すぐ、ホテルにもどり、十分休養を取るべきだった。)

夕食後、市内徘徊

 ホテルで1人で夕食をとった。7万マダガスカルフランだ。
午後9時頃ガイドに迎えに来てもらい、夜間の市内案内を頼んだ。一件目の店が、外人向けのディスコというので入ってみた。ライブのバンドが入っている。音量もちょうどいいので、雰囲気を楽しむことにした。ビールが1万フラン、コーラは8千フラン程度か。11時過ぎた頃、隣のグループに少しご馳走をはじめたら、25万フランになってしまった。
 ビビッテ、そこでチェック。ホテルに戻って就寝。モロンダファのホテルに比べると格段に眠れる。

中華料理と日本料理に挑戦

 体調がイマイチなので、お昼は中華料理に案内してもらった。なぜか、ガイドと運転手も一緒だ。15万フラン。運転手は、残ったものをお土産に持って帰った。

大豊工業の工事事務所

 昼食後、どこへ行こうかということで、タナの高級住宅地を案内してもらい、そして、代表的な日本企業、大豊工業の現場に案内してもらった。日本のODAによるもので、当地では非常に有名なようだ。バイパス工事のようだ。

レユニオン一周

「レユニオンは、グアムだ!」

(マダガスカル懇談会の人へのメール)

 やっと、マダガスカルへきて、レユニオンにきました。夜何もすることがないので、報告させていただきます。東京に帰ったら時間があるかわかりませんので。
(このメールは残念ながら、東京へ帰ってからの発信になります。)
 簡単に、この島を一周できるのかと思って、マダガスカルでarics の黒川さんから「英語のできるガイドで車を付けると非常に高いですよ、現地のホテル等で安いのが見つかる可能性がありますよね。」という言葉に同意して、ガイド等の予約なしにきて、大変さを痛感しました。
 というのも、日曜日の午後1時頃レユニオンに着いたので、その場で、旅行代理店の開いているところで相談しておけばいいのに、午後5時まで時間があると思っていたので、ホテルで少しのんびりして、午後3時過ぎごろ、次の日の予約をしようとしましたら、ホテル(一応三ツ星になっています。)には、コンシェルジェも居らず、飛行場で出迎えてくれた旅行代理店へ電話をいれたら、終わっていました。
 次の日も、午前9時過ぎに旅行代理店に電話したら、もう遅い、といわれてどうしていいかわからなくなりました。これでは、月曜日の予定は、金曜日に予約しろ、と強制しているのに等しい措置です。これでは、行き当たりばったりの私みたいな旅行者は来るな、と言っているのに等しい、そして、英語圏の旅行者(当然私も含むのですが)を拒否しているのだと思って憤慨してしまいました。
 というのも、タクシーの運転手もほとんどフランス語だけのようだからです。バスも通っているようですが、利用法がわかりません。
 そんな私の気持ちを察して、旅行で始めて雨になってくれました。
 フテ寝をしていたら、午前11時半ごろ、昨日飛行場で出迎えてくれた旅行代理店の女性から電話がきて、困っているか、というので、事情を話したら、
(1)レユニオンには英語のガイドは殆どいないので、利用できない、
(2)(今日の午後から)島を一周するにはタクシーしかないが、(値段が高いので)実用的ではないといわれた。(昨日も、ホテルの受付で、タクシーで一周するしかないだろうが、高いので実用的でないといわれた。その時、代替案は教えてくれなかった。その時と符合、違いは英語のできる運転手がいうことで、どれほど高いのかと心配した。)
 値段はいくらかと聞いて、15分ぐらいしてから「英語のできるタクシーが200ユーロ」というので、(何が実用的でないだ、安いじゃないか、と思ったがそれは言わないで)、それならOKということになり、30分後にホテルで拾ってもらって出かけることになりました。
 前書きは長くなりましたが、「終わりよければすべてよし」です。
 いいインド系の運転手に当たりました。親の代にインドからの移民のようです。それで、英語が抵抗がないのかもしれません。
 一周240キロと言っていました。80キロで走れるので、3時間程度と最初話していましたが、結局、途中お茶もいれましたので、午後5時半ごろでした。
 レユニオンは、マダガスカル懇談会の皆さんが「高い!高い!」と言われていましたが、ちょうど「グアム」のような感じなのだと、着いた時、直感しました。そして、走っていて、その通りだと思いました。あたかも、伊豆半島とグアムが混在したような感じを受けながら、風景をみていました。
 違うのは、右側を走っているのと、海岸では「トップレス」の若い女性がいるくらいではないでしょうか。(嬉しくて、海を見ているふりをして、10分以上凝視してしまいました。恥ずかしいです。)
 これなら、日本人は生活できるのではないかと思いました。
 皆様が、レユニオンが高い、と感じるのは、マダガスカルが安すぎるからです。その帰りに立ち寄ったら、誰でも、高いと痛感すると思います。日本からレユニオンへ直接いったら、ホテルはそこそこ高いのでしょうか、日本ほどではなく、ホテルでの食事も、日本のホテルの半分か3分の1程度だと思います。
 途中、海岸でお茶をしたとき、「デカフェ」を3杯飲んで、5ユーロ弱(650円程度)でした。カルフールで、使い捨てのカメラが16ユーロ、パン屋で、調理パン二つとコーラで、6ユーロです。どちらにしても、日本ほど高くないです。
 時計と反対周りに回りました。右側通行ですので、そのほうが海岸線がよく見えます。
 首都のサンデニに泊っていましたので、少しいくと、ラボッゼッションです。大きな港湾施設があるようで、フランスからの客船が入ってくるようです。ここでも、金持ちは船でご入場のようです。
 直ぐ、セントポールという大きな街にでます。丘陵に住居が点在していて、まるで別荘地です。そこから、「お前は女を見たそうだから海岸を見ていくか」ということで、セントギルスの海岸で一服。ここで、見てはいけないものをみてしまいました。
 なんと、トップレスの女性を2人見かけてしまいました。(実は、昨日の午後、次の日の予約もできず、動きようがないので、諦めてホテルのプールで泳いでいたとき、一人トップレスの女性をみていたのですが、近いので、凝視できなかったものです。)こんどは、とぼけて海を見るような振りをする必要はないほど、堂々と胸をみせていました。開放的でいいな、と思いました。
 このあたりのホテルは、高いそうです。このあたりから、伊豆の山々を海岸線を見ながら移動しているのではないかと錯覚してしまっていました。道が狭く、曲がりくねっていて、緑も濃いからです。そして、一階建てかせいぜい二階建ての家が点在しており、途切れることもありません。が、家が密集しているということはなく、道路沿いに点在という感じです。これは、一周中同じような状態でした。
 サンデニの反対側のセントルイーズ?で、休憩にしました。先ほどのセントギルズでは、泳げる程度でしたが、ここでは荒れた海です。ビーチ沿いにレストランがあり、ここで、デカフェを飲みました。日本にでもあるレストランで、フランス語で話しかけられるだけが違いです。
 この後、半島の小道をひたすら走っていくという感じです。途中高台の絶壁のようにみえたり、そこから下りてそして上っていくという繰り返しです。本日は、曇り時々雨なので、なおさら日本の風景と重複するのかも知れません。
 火山の溶岩のところで一服して、多分ボワブランで古い立派な教会を指摘され、セントボノワからは片道ニ車線なので、ホテルまで40分程度で着いてしまいました。
 結局、昨日と今日も夕日は見れませんでした。
 それにしても、時間ごと地域ごとに天候が変わるので、面白いといえば面白いところですね。
 5時間程度で一周してしまいましたので、全くの外観にすぎないのですが、日本一周も外観だけでしたので、それはそれで、対比としてはいいのではないかと思っています。
 長々と内容のないものをお書きしてしまいました。お付き合いありがとうございました。
 私は、当分、マダガスカルともレユニオンとも離れようと思っています。十分に堪能した気分です。