第三話「Java使いへの道 」
「Java」というプログラミング言語について、前回少し触れたが、私の大学院生活1週目のある日の授業で「この擬似コードをJavaで実装してくるように。」と当然のように言われた。まずもって、その言葉の意味が理解できなかった。「実装?」「擬似コード?」「Javaってどうやるの?」同時に数多くの???(ハテナ)が、頭の中を駆け巡った。この言葉を合図に悪戦苦闘の長い戦いが始まったのある。
プログラミングの経験がある方ならば、ご存知だろう。プログラミングとは、パソコンでワープロ(文字が打てる程度)が使えるくらいの人がすぐ分かるような内容である。。。はずもなく、気が遠くなるほどの時間と努力が必要である。ただし、プログラミングが好きな人には、たまらなく面白いものであるらしい。残念ながら私には未だに理解しがたい境地であるが、当時の私は、やるからには目標は高く掲げ、「目指せ。Java使い!」と思ったのである。
プログラミング言語には、マシン語 (Machine
language)と高級言語がある。マシン語は人間には理解しにくく、コンピュータが理解できる形式で書かれているが、高級言語はその逆で人間には理解しやすい形式であるために、コンピュータに高級言語を理解させるためには、高級言語からマシン語に翻訳するコンパイラ(complier)というソフトウェアが別に必要となる。
FORTRAN、COBOL、Pascal、C、C++、Javaなどが高級言語の代表と言えるが、これらの高級言語の中でもJavaは特別な言語であるという。
Javaには、どんな環境(WindowsやMac OS、Unix)でも実行できWebブラウザのなかにアプリケーションを組み込めるといった特徴があり、インターネットの普及に伴いネットワーク対応言語としてあっという間に広まった。
パソコンだけではなくPDAや携帯電話の中にも組み込まれている。
Java プログラムは、大きく二つの種類に分けることができる。一つは、Javaアプレットであり、もう一つはJavaアプリケーションである。
ここでは、Javaアプレットについて、少し説明をする。
Javaアプレットとは、 WWWブラウザーによって呼び出されて、実行できるプログラムである。
Javaアプレットのプログラムの作成手順は
JDKというソフトウエアをまずマシンにインストールし、テキストに書いたプログラムをコンパイルしてソースファイルを作成し、用意したHTMLファイルを使って実行すれば良い。詳しくは、次のとおりである。
1)Javaソースプログラムの作成する。テキストファイルを利用して内容を記述し、拡張子を「.java」に変える。 (Editorを利用すると便利である。Editorソフトとしてはメモ帳や秀丸エディタなどが有名である。) 2)「MS-DOSプロンプト」を使用して、作成したソースプログラムはCPUなど機械が理解できる形式のプログラムに変換する。MS-DOSプロンプトの画面でファイルのある場所にディレクトリを指定して「javac+ソースファイル名」を入力する。「.class」というファイルが生成されていれば、コンパイル成功である。 3)HTML ファイルを作成し、名前を付けて保存する。 HTMLファイルは、<> でくくった記述:タグと呼ばれるもので構成されている。 例えば、こんな感じである。 1: <html> 2: <applet code=''ファイル名.class'' width=275 height=250> 3: </applet> 4: </html> 4)作成したHTMLファイルをダブルクイックしてアプレットを実行する。 |
以上のようなステップを踏むと、Javaアプレットが無事に動いてくれる。。。と思ったら大間違いなのである。人生はそんなに甘くないように、上記の2)のMS-DOSプロンプトのところでエラーメッセージが表示される。「PATHが通っていません。」と、拒絶される。サッカーじゃあるまいし、「パスって一体なに?」と途方に暮れる私であった。
(2002年7月)