ミャンマー情勢
ミャンマー投資も選別の時代へ
(24.10.30)
10月の24日から27日までの4日間ヤンゴンへ行ってきました。噂にきいていた渋滞の凄さに圧倒されました。ダウンタウンにあるホテルから飛行場まで空いていると30分程度なのが、裏道ばかりを通っても1時間30分程度かかり、迎えの時間に遅れてしまいました。表通りばかりだと2時間でもつけるかどうかとのことです。
今回の成果は、ミャンマーでの中古車販売の時代は終わったことが分かったことです。街中の車のディーラーには車があふれ、ティワラの港には、大量の中古車が陸揚げされており、そして、27日の午前中に行かれた中古車の展示会には、大量で多種の日本の中古車が安価で展示されていたからです。
10年前に比べると10分の1になった車種もあるようです。それも、この3か月で100万円以上値下がりした車種も多様にあり、人気のない車種だと、輸入しても買い手がないようです。
なんでも売れたのが夢のようです。
一方で、IT関連のソフト会社の設立も目覚ましいようです。多くの外資のソフト会社が立ち上がっているようです。IT技術者は、引っ張りだこのようで、給料はうなぎ上りです。
ご存知ない人も多いと思いますが、日本への留学生のうちミャンマーからの留学生は、中国、韓国の次のグループに位置するぐらい多いです。したがって、日本の業態で、ミャンマーで通用しそうなものはかなり、その留学帰りの人たちが持ち帰ってきています。特別の技術、ノウハウ等のいらない業態のものは、すでにミャンマーに入ってきているとみてよいと思います。
ミャンマーなら何でも儲かる、成功するという話はありません。冷静に、どの業種、業態がいいか考えてミャンマー進出を考える必要があることを理解した訪問でした。
(24.4.22 yangon)
19日から今日までミャンマーのヤンゴンに情報収集等のため来ました。
今月4月から大幅な税制改正があったようです。法人税率が30%から25%に軽減されたようです。また、給与所得者に対する源泉徴収制度も導入されたようです。詳細は分かり次第掲載します。
20日にティラワ経済特区の場所を見てきました。バンコクから車で1時間?程度。港に隣接して大規模な空白な土地を確保してあるのを確認しました。未完成な道路と、区割りがある程度で’どこか経済特区?’という感じでした。細部の調整の段階に入っているようで、近く内容が明らかになるようです。日本と違って、一旦ゴーサインがでると、出来上がりは早いです。
今は、ミャンマーの水祭りwater festevalの長期の休日の終わる時期なので、ヤンゴンに来てから驚くほど渋滞がなく、まるで東京都内を移動しているようです。
今回の目的の一つである事務所物件探しを、顧客と一緒にヤンゴン市内を見て回ったのですが、鍵を不動産業者に預けない大家たちと話していると、バブル景気に浮き足だっているのが感じられました。
信じられないことですが、ヤンゴンの中心部にあるシェーダゴンパゴダ近くの土地が、日本の銀座の土地の値段より高い値段で取引されたようです。経済特区地域の土地もすごいバブルのようですが、それ以外の土地も急上昇中です。ミャンマーでは、今でも土地は絶対下がらないと信じられているようです。
ヤンゴンの街中が、そしてミャンマー国内全体が急速に変わってきているようです。それに伴い、いままでじわじわと上昇していた物価が急上昇に転じているようです。
最新式のスーパーがここかしこに出現し、私が初めてきた9年前のミャンマーとは、全然違う街になってきています。何はともあれ、ミャンマーでは、やっと、将来に明るさがみえているようです。
街の皆さんが非常に元気そうですので、是非、一見のため、気楽に出かけて見てください。タイ程度に安全で、英語もかなり通じます。
(24.4.3)
日経新聞によると、ミャンマーの為替制度が、4月2日から管理変動相場制に変更されたようです。
いままで、公定レート(1ドル、5.5チャット)、政府公認レート(1ドル、450チャット)、実勢レート(1ドル、800チャット程度)の3つがありました。
以上の多重為替レートが廃止され、1日の変動幅を一定範囲内に抑える「管理変動相場制」」になり、ヤンゴン中心部の政府公認両替所では1ドル、811チャットで取引が始まったようです。
これで、やっと通常の貿易取引などを行える基盤ができたことになります。
私は、今月末にミャンマー訪問の予定です。税制等の質問がありましたら、掲示板に載せて下さい。調べてきます。
(24.2.22)
2月11日から17日にかけて、ミャンマーへ行ってきました。
2月15日には、首都のネピドーの国税庁(Internal Revenue Department,IRD)を訪問し、長官とお会いすることもできました。
ヤンゴンの国税局の人たちとも意見交換することもでき、大変有意義な出張でした。
2年ぶりのミャンマーは、新聞報道のとおり、様変わりの印象です。
同行の二人は、軍事政権なのに、ヤンゴンやネピドーでも軍人を見かけないのに驚いていました。
ヤンゴン着陸前のヤンゴン市内は明かりが多く、実際の市内や道路、店舗等の照明が格段と明るくなっていました。停電も激減しているようです。10年前に初めて行った時と比べると、別の国のようです。
ヤンゴンやネピドーのはか、バガン、マンダレーの観光地も外人で溢れていて、移動の飛行機は、常に満員です。ヤンゴンのホテルも予約が取れない状態で、2年前に比べると約2倍に跳ね上がっていました。
驚いたのは、首都のネピドーが大変整備されており、片側4車線の道路が縦横に走っていることです。国会も威風堂々としたものです。住民は、まだ6万人程度のようです。
ただ、ヤンゴンから車で飛ばしても、5時間近くかかるのが難点ですが、来年には、飛行場も整備されて、空から楽に行けるようになるようです。
ミャンマーの経済特区等の実際の運用については、現在、作業の段階のようで、いま少し待つ必要があるようです。
現在の税法の解説の英語版を作成中とのことですので、入手次第、このHPにアップします。
(23.12.16)
ミャンマーのヤンゴン(ラングーン)から最近帰国した人に会って話を聞いてきました。
私は、ここ2年ほど行っていないのですが、大きな変化が起こっているようです。
まず、相変わらず、日本で思うより治安は良いようです。
そして、経済が活況を呈しているようです。
いままで一般人が行けなかったネビドー(新しい首都)へも、普通に行けるようです。
ただ、政府関係の建物以外ほとんどないようです。
それに、ヤンゴンに来る外国人の数が格段に増えているようです。
ドイツ、フランス、次いで日本からの事業目的での訪問が増えており、 それに加えて、欧州からの観光客も増えているので、ヤンゴン市内のホテルは、予約で埋まっているようです。
私の常宿のホテルの値段は1.5倍(それでも、7,500円程度)になったようです。
そのため、ホテルの建設が始まっているようです。
新しいスーパーやショッピングモールがそこかしこに出現し、そこでは高級品が売られているようです。
そのためかどうか、物価の上昇が激しく、米の配給は、数年前に終わっており、石鹸等の配給はまだあるようですが、 そのため生活は苦しくなるばかりのようで、家族全員が働いてやっと生活できるような状態のようです。
タクシーの料金も、かなり上昇しているようです。最低でも1ドル程度になっているようです。
現在1ドル600〜700チャット(市場レート。空港のレートではありません。)
2年前は、1ドル1000チャットでした。
以上のような状態なので、市内の渋滞が非常にひどくなっているようです。
以前は、朝夕の時間帯を除けば、それほど渋滞にあいませんでした。
ヤンゴンでは、以前からインタネートカフェで gmail を使うことができましたが、 最近は、携帯が5万円程度(以前は30万から50万円)で購入することができ、プリペイドのカードで使えるようになったようです。
そして、携帯事業者が増えたためか、ドコモ等のグローバルで日本との通話が可能になったようです。
乗り遅れないように、来年の早い時期にどうな状態か確認しに行こうと思っています。