60歳から65歳まで生活を考えると、元気に動けるうちにスタートすべきではないか!?

 とうとう公務員の給与の減額に手がつきそうである。「たいして減給にならないのではないか?」と大方の人の意見である。
 私は違う意見だ。ニュージーランドの行政改革が典型ではないか。財政が破綻すると、必須な政府機能以外は削減される。当然、人減らしは激しい。
 3割から4割の減給を受け入れるか、(今の基準から大幅に削られたところでの)割り増しでの退職金かということになろう。また、懲戒事由を見つけて退職金を払わないケースが評価されることとなり、内部のチクリが常態になる。多くの公務員は、ますますマニュアルに書いてあること以外しなくなる。
 一方、60歳から年金が全額支給される65歳までの収入の確保が難しい。再雇用だと、年収が半分?税理士業をするとしても、自分で顧客を見つけねばならず、税理士は全国で6万近くと人余まりの状態で満足な収入のない若手の税理士が多いと聞く。
 自分で開業してみてわかるが、雑用が多く、かつ、まめに動き回らなければならないが、60歳で退職して、急に動きまわれるのか。気持ちも切り替えが利くのか。
 ところで、多くの人がいうには、3-5年程度一生懸命働いていれば、そこそこのお客がつくと言われている。私の9カ月間の経験でも、まだ収入には結びつかないがボツボツ紹介してくれるケースがでてきている。あと5年も続ければ、最低でも退職時の年収程度はカバーできるのではないかと思っている。
 そう考えると、「元気に動けるうちにスタートすべきではないか」という次第。これは、私のように職場内での将来性が見込めない人に当てはまるものと思う。

(2002年6月16日)