試練の米経済
(出典:日経朝刊 11月3日)
金融市場、安全志向まん延。信用度で企業二極化
AAA格債とジャンク債(BB格以下)との流通利回りの格差は、9月末には8.8%(880bp)と前月末より2ポイント近く広がった。ジャンク債からの資金流通加速が原因。
2社に1社工場海外移転
(出典:日経朝刊 8月9日)
3年内、中国が7割
国際課税を専門とする者としては、好き嫌いは別として、中国の税制を理解せざるを得ない。(中国関係の本を購入する必要がある)
減損会計の対応、企業の1/4検討
(出典:日経朝刊 8月9日)
固定資産の時価が簿価を大幅に下回った場合に、損失処理を義務付ける「減損会計」の導入を見越して、約4分の1の企業が保有不動産を売却し、賃貸に切り替えるといった対応を検討していることが住友信託銀行の調査で判明。
減損会計は、企業会計審議会が2003年3月の導入を見送り、導入時期は決まっていない。(減損会計の理解が必要。それに対する税制はどうなるかという勉強も必要である。)
福建ITIC債デフォルト回避
(出典:日経朝刊 8月9日)
第5回円建て外債(サムライ債)の利払いが、2週間の猶予期間中に支払われた。
中国の不思議。対外債務を平気でデフォルトさせる地方政府がある一方で、工場移転先を中国に求めている。要は、個別に判断すべきということか?
米企業の資金調達、社債シフト鮮明
(出典:日経朝刊 8月9日)
転換社債発行額最高に。株価の長期低迷で新株発行が困難になる中で金利が低下しているためで、転換社債(CB)の発行額は過去最高に膨らんでいる。ただ、信用度の低い企業がCBになどに依存している面も強く、デフォルト(債務不履行)リスクの高まりを警戒する声もある。
CBは、米国では株主資本が不足している新興企業などの発行が中心で、優良大企業が活用することはほとんどない。株主資本の増加につながるCBは、資本の有効活用に重点を置く大企業の財務戦略になじまないためで、高い格付けを生かして普通社債で資金を調達するのが一般的となっている。(とはいっても、普通社債の金利も、それなりに高いというのが私の実感である。)
英主要銀、増益貴重に陰り。
(出典:日経朝刊 8月9日)
(利益を謳歌してきた英国主要銀行も)情報通信産業の世界的な不振をうけ、貸倒引当金の負担が大幅に高まったうえ、住宅ローンなどリテール(小口金融)業務の競争激化で利ざやが徐々に薄くなってきたためだ。
いつのまにか、英国の主要銀行の中にHSBC(香港上海銀行)が入っている!
古河電工、チェコでエアバック用コネクターの生産子会社を設立
(出典:日経朝刊 8月9日)
・・・東欧での生産は、「人件費が国内の10分の1と安いうえ、教育レベルが高いメリット」。日系自動車メーカーの欧州進出に伴い、デンソーや大豊工業が燃料ポンプやコンプレッサー部品でハンガイーで生産を開始するなど自動車部品メーカーの立地が相次いでいる。
(古河は、米国、メキシコ、韓国、フィリピンにも生産子会社を有している。)
欧州進出の基地として、東欧に進出しているが、本邦企業のメリットはどうか。また、TH税制およびTP税制との対応はどうなるのか。