武富士9億円所得隠し 国税局指摘不良債権売却巡り仮想
(出典:日経夕刊 2月13日)
消費者金融最大手の「武富士」が東京国税局の税務調査を受け、子会社への不良債権売却をめぐり2001年3月期に9億2000万円の所得隠しを指摘されたことがわかった。
関係者によると、同社は顧客への貸し付けのうち、返済が滞った不良債権を「フジックス信用保証」(解散)などの子会社に売却。債権額と売却額の差額を貸倒損失として損金計上していた。
国税局の調査で、子会社の業務は事実上武富士に委託されており、売却された不良債権も武富士が引き続いて管理していたことが判明。国税局は、売却契約自体が仮装行為にあたるとした。フジックス社の本社は、武富士本社に置かれ、役員も武富士の役員や社員が兼務。02年9月に武富士に合併され、解散した。
安易な不良債権の売却に警鐘を与えたものといえるのだろう。
やはり、関係会社ではなく、第三者に売却するしかないのか?