海外企業再生を追う 米新興通信XOコミュニケーソンズを買収、再建して会長に就任

(出典:日経金融 3月2日)

――財務助言をする投資銀行の手数料の高さが気にいらないとか。
「そのとおり。米国へ破綻から再生への仕組み自体はよくてきている。対価の手数料は行き過ぎ。弁護士も沢山のお金をとるが、少なくとも時間当たりの報酬体系だ。投資銀行は必ずしも成功とはいえない場合も成功報酬を要求する。
――XOの助言では幾ら求めたか。
「2千万ドルを超えた。時間当たりに直すと8500ドル。それに見合う仕事など普通はない。大きなリスクをとれば別だが、彼らは助言をするだけでリスクを取らない。報酬を得てはいけないと言わないが、仕事内容に対して高すぎる。」

 米新興通信XOコミュニケーソンズを買収に対して、投資銀行に2千万ドル(約20億円強)支払ったようである。これでリスクを取る場合は、どの程度になるのだろうか。投資銀行の報酬の高さを垣間見ることができた。
 それにしても、よく支払った報酬額を開示したものだ。
 カール・アイカーン氏は、1980年代、ブーン・ピケンズ氏らと同様「乗っ取り屋」の代名詞だった。