韓国で加盟店「手数料紛争」カード大手と小売り対立・決済できず消費者混乱

(出典:日経金融 9月10日)

 韓国のクレジッドカード最大手のBCカードと、国内最大の大型ディスカウントストア(DS)のイーマートが、カード加盟店の手数料をめぐり、激しく対立している。
 韓国のクレジットカード発行枚数(2004年6月末)は約8833枚と一人当たり二枚持っており、スーパーでの決済もカードでの買い物客が目立つ。
 1997年末の経済危機以降、勧告政府は消費拡大を狙ってカード利用奨励策を打ち出し、カード各社の発行競争と手数用の引き下げもあおった。
 債務延滞者や多重債務者が急増すると、一転して、韓国政府はカード利用に規制をかけ、カード会社は、軒並み経営悪化し、手数料見直しが急務になった。 

 日本のカード各社の加盟店手数料は3-5%程度。一方、韓国では、98年は3.17%程度だったが、03年には2.49%、「割引店」と呼ばれるイーマートなど大型DS向けは、1.5%まで引き下げられている。
 イーマートは、国内DS総売り上げの3割を占めている。業界2位は、KBカード。
 やはり、将来のお金を使うカード決済を利用できないと消費は伸びない。最近、韓国経済に元気がないと感じているのは、私だけか。