マダガスカル債務93%削減
(出典:日経夕刊 11月17日)
日本など主要国は16日開いたパリクラブ(主要債権国会議)の会合で、アフリカ南東沖の島国、マダガスカルの公的債務を二国間の取り決めを含めて93%削減することで同国政府と合意した。
この結果、同国の抱える公的債務の残高15億7200万ドル(約1650億円)から1億2000万ドルに縮小する。AFP通信によると、マダガスカル政府は、同日、日本がフランスに次いで同国に対する二番目の債権国で、円借款など計3億4500万ドル(約360億円)の残高があることを明らかにした。この大部分を放棄する見通しとなった。
マダガスカルにおいて、日本のプレゼンスは非常に小さい。フランス語圏なので、米国のプレゼンスもほとんど感じられない。が借款では、二番目の債権国であった。首都(タナ)をバイパスする道路を日本の会社が建設していた。今、マダガスカルでは日本語ブームが起こっているそうである。これで、借款の放棄が終わり、新規の借款が始まるので、その胸騒ぎを感じているのだろうか。
今年、マダガスカルを訪問したとき、ガイドから何箇所かで、「この井戸は日本の援助で作られたのです。」と説明を受けた。たいした金額ではないのだろうが、現地で、役立っているのを見ると、納税していてよかったのかな、と思い出した。