世界の労働人口の半数 1日200円以下で生活 ILO、2004-05年報告

(出典:日経朝刊 12月8日)

 世界の労働人口の約半数は1日2ドル(約200円)以下で生活している。ILO(国際労働機関)が7日発表した2004−05年の世界雇用報告によると、途上国の貧困層は徐々に縮小しているものの、サハラ砂漠以南のアフリカや南アジアでは9割近くの労働者が2ドル以下の生活を強いられていることが分かった。
 03年時点の推計で、世界の労働人口の49.7%は、1日2ドル以下で生活している。地域別では、サハラ砂漠以南のアフリカ(89.0%)、南アジア(87.5%)の割合が高い。
 さらに1日1ドル以下で暮らす労働者は、世界の19.7%。この比率は、2015年になっても、13.1%までしか低下しないと予測している。

 日本からみると別世界の話である。
 この労働人口というのは、毎日定職についている人をさすのだろうか。マダガスカルやミャンマーを移動していると、どうみても無職としか思えない人たちが多いように思うのだが。