輸入消費税脱税の疑い 外車販社仕入額低く申告 東京国税局初の告発

(出典:日経夕刊 12月12日)

 外車輸入販売会社「アン・ファイブ」(東京・世田谷)が輸入車の仕入額を低く申告する手口で消費税4千数百万円を免れたとして、東京国税局は22日までに、同社と社長(47)を消費税法違反(脱税)の疑いで横浜地検に告発した。
 国税当局が輸入消費税に関して告発したのは初めて。
 関係者によると、同社はキャデラックやリンカーンなどの高級外車を輸入する際、仕入れ先からもらうインボイス(送り状)を偽造し、仕入額を低く税関に申告、仕入額に係る輸入消費税を不正に免れた。
 実際の仕入額との差額は、差額は今年春までの3年間で約12億円に上るという。
 一方、同社は、税務署の申告では正規の仕入額を経費として計上。法人税が増えないように二種類のインボイスを作成したという。

 消費税の申告時の仕入税額の算定は正しいのか。
 脱税額が5千万円弱ということが意外な感覚を受ける。以前、プロ野球選手の架空経費の件でこれより金額の小さい金額での告発があったように記憶している。
 輸入消費税の管轄は税関であるが、消費税の確定申告のサイドからも告発があるのだぞ、という一種の警告なのであろうか。