フジテレビのTOB トヨタ応じず
(出典:日経夕刊 3月5日)
トヨタ自動車は、同社が保有するニッポン放送株96000株(発行済株式の0.29%日)について、フジテレビジョンによる株式公開買い付け(TOB)に応じないで、当面は継続保有する方針を固めた。TOB価格が市場価格を下回ったいる点などを考慮した。トヨタの方針決定は、ニッポン放送の他の法人株主の判断に影響を与えそうだ。
ニッポン放送の株価は4日終値で6500円と、TOB価格5950円を9%上回った。TOBに応じると、市場価格よりも安い価格で売却することになり、同放送の法人株主の多くは対応に苦慮している。
一方で、フジサンケイグループとの取引を考慮し、TOBに応じる企業もでていた。TOBの応募期限が7日に迫る中、同放送株を保有する企業の対応が注目されている。
フジテレビのTOBに応じている法人株主がいるようである。そんな損な取引をする株主がいるのかと思っていた。
時価より安いTOB価格で売却したことは事実であるので、課税実務では、「フジサンケイグループとの取引を考慮」した取引だと認定されると、時価との差額は、交際費と取り扱われる可能性大である。
TOBに応ずる企業は、十分に考えて行動すべきだろう。流石にトヨタは賢明というか当然のことを当然のようにしている。