外来医療 高齢者に定額制 75歳以上過剰診療抑える
(出典:日経朝刊 3月24日)
厚生省は、75歳以上の高齢者を対象に、外来診療でかかる医療費を検査や投薬の数量にかかわらず、同じ病気なら定額とする「包括払い方式」を導入する方針を固めた。2008年4月から適用する。過剰診療を減らす狙いで、患者の医療費負担も減る公算が大きい。
特定の主治医が外来診療から在宅ケアまで対応する公的な「かかりつけ医」制度と一体的に導入し、医療の効率化を目指す。
定額制にすると、医療機関が無駄な診療を控え、効率的に医療を提供するようになる公算が大きい。高齢者は軽い病気や怪我でも通院を繰り返す傾向があるといわれ、こうした病院の「サロン化」の解消にも効果があると厚労省はみている。
誰が、過剰診療と言っているのだろうか。確かに、患者の医療費負担も減るが、病気に見合った診療が削られる可能性の方が大きいのではないか。最近の高齢者いじめは何とかならないのだろうか。
産婦人科、小児科の医師不足、地方都市の医師不足に伴う緊急医療の空洞化、この国の医療制度も曲がり角に来ているのだろうか。フィリピンでは、医師が看護士資格をとって米国の働くのがブームとなり、とうとう看護士の国外渡航を禁止してしまい、看護士があふれてきているようだ。